【コラム】森林デザイン①

こんにちは!
今日の恵那はとっても良い天気です。
そして、新緑がとても美しいです。
 
さて、この「新緑」ですが、
写真のとおり、どんな山も
新緑になるわけではありません。
濃い緑のところはスギ・ヒノキなどの針葉樹。
 
そして明るい新緑は、広葉樹の森です。
恵那の笠置地区から撮影したこの写真、
見つけたときにとても感動しました。
なぜかというと、谷筋が新緑だったからです。

遠くから見ると、こんな感じ。

かなり広い範囲にわたって、

谷筋は広葉樹、ネ(山筋)は針葉樹という

森のつくりが続いていました。


この場所は偶然かもしれません。

けれど、恵那市内のあちこちの山で、

谷筋はきれいに新緑になっている場所って

見かけることが珍しかったのです。


谷筋というのは、

豪雨時に真っ先に土砂が流れ出る

水の通り道です。


土砂災害の際に、

真っ先に崩れるのはこういう場所。


昔の人たちはそれを知っていて、

谷筋には欅(ケヤキ)など

強く根を張り大木になる広葉樹を残してきました。


しかし、戦後に材木となる木が足りず

日本中のあちこちの山々で、

広葉樹の森を伐ってスギ・ヒノキなど

材木となる木に植え替えてきました。


それが濃い緑色の針葉樹の人工林です。

人工林は実は土砂災害にとても弱く

この人工林ばかりの山になっていることが

日本全国の土砂災害にも影響を与えています。


それでも、この写真の山のように、

「谷筋には広葉樹を」という想いが

現れているような森林のデザインがある。

これはとても大切なことだと思います。


私たちの暮らしを支える命の水、

その源は森です。


土砂災害に強く、

命の水を生み出す森のすがたを、

大切に未来に残していく必要があります。


そのために、

私たちにできることは何でしょうか?



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