【活動レポ】「床はり」スタッフ研修①

 7月30日から、台風一過の青空のもとで「家づくり活動」の一つ、「床はり」のスタッフ研修が始まりました。6月の間に、棟梁が少しずつ「床張り」ができるように、大引きや根太の設置、窓の設置などを進めてくださっており、かなり「家」らしくなってきました。

 屋根下の三角形の部分、メンバーが頑張って測っては、壁のベニヤ張りを試みています。棟梁にお願いする部分、自力で頑張る部分、参加者さんも一緒になって少しずつ技術を分け合う部分、試行錯誤で進んでいます。

 「プレーナー」をかけて厚みを揃えて表面をきれいにした後、「相じゃくり」をして重ね部分をつくって、さらに角の「面取り」加工をした無垢のヒノキ板。選別をしながら、並べます。

 一枚ずつ、反りや傷、割れ、節穴あきなど、棟梁の材料チェック。

 床はりに使う大工道具たち。丸ノコ、加工した差し金、ノコギリ、ノミ、玄能、インパクトドリル、インパクトドライバー、ボンド。

 このガイドつきの手づくりの差し金が、丸ノコでのカットにすごく重宝していました。まずは、板の幅を合わせて、このガイドを使って丸ノコでカット。切った端の上部を面取りします。

 つづいて壁の柱や間柱に合わせて、チェックを入れて、奥行きを測って線を入れ、ノコギリで切り込みをいれ・・・ノミでカツン、玄能でカツン。いとも簡単に、柱や間柱のでっぱりがハマるサイズの凹みをつくっていきました。

 傷つけないように板を当てて、玄能でコンコンと打ち込んでいくと、壁にピッタリ。大きな柱には、予め板がハマるようにノミで溝が切り込んであります。このあたりの手際やピッタリ感が、さすが宮大工仕込みの棟梁。本当に丁寧です。

 インパクトドリルでネジ穴をあけます。力を入れ過ぎないようにサクっと。垂直に空けることがポイント。深く開けすぎると、ネジの締まりがよくないので、浅目に。列を揃えるためには、差し金をガイドに置いておくと、目安になります。

 最後に、インパクトドライバーでネジを打ちます。深く入りすぎないように、最後は小刻みにガガガっと。棟梁がやるといとも簡単にハマっていきますが、これが案外難しいのです。慣れていない素人がやると、1本のネジを回し込む間に10回近くもバコっと外れて、床板を傷つけることになってしまいます。う~ん、これは困った・・・。

 ここは、ドア部なので、サッシの金具をはめています。柱にしっかりとハマりこんだ床板。美しい仕上がり!

 こうして「①片端を切り、②面取りして、③キレイにはめ込み、④ドリルで穴を開け、⑤ネジ締め」を繰り返すこと数回。少しずつ床面が広がってきました。夏休みなので、スタッフの息子っちも見学中。本職の仕事を、目の前で見られる貴重な機会!真剣です。


 再び自作の道具が出現。これは、丸ノコの歯とガイドの間の距離をピッタリ合わせるための目安です。これでガイドになる長い金板をまっすぐ合わせたら・・・

 ここまでに貼った数枚の床板を、一気にカット。こうすると、一枚ずつカットするよりも、断然キレイに端をそろえることができるというわけです。

 さて、作業の合間の休憩。広場でとれた梅の酵素ジュース。代表がもって来てくれたキュウリやトマト、スイカに塩をつけていただきながら、お喋りしたり、相談したり。木陰は涼しくて風が気持ちいいのです。


 さて、スタッフが少しずつ習った「床はり」。8月11日(土)に、残っている部分を一緒にやりましょう。インパクトドライバーに慣れる練習が必要になるので、木工などしつつ練習をして、うまくなったら床はりに参加。押し入れ部分なので、失敗も愛嬌ということで、大丈夫ですよ!インパクトドライバーは、今後も壁張りなど色んな場面で活用するので、練習して損はありません。というわけで、イベント情報は後ほどアップしますね!

なつみの里だより

山里の知恵と技と心をつなぎ、豊かな地域の未来をつくる「なつかしい未来の会」の活動紹介ページです。

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