【ハルタカさんに炭焼きを習おう!】
「気は優しくて力持ち」そんな言葉が思い浮かぶ。いつもおおらかで温かくて、ほっとする。「なつかしい未来の会」の中でも、長年ずっと山仕事一筋できた伊藤治孝さん。
今週の土・日は、その治孝さんに「炭焼き」を見学・体験させていただけることになりました。
長年の山仕事の知恵や技を、ふとした時に色々見せてくれる治孝さん。
・キノコの菌打ちイベントでは、いつも15分ほどの間に、さっと手近な木を伐って「木槌」をつくってくれます。
・イベントの食材で「山の三つ葉やワサビを使いたい」というと、さっと山へ入り、あっという間に美しくそろえた三つ葉やワサビの束を山盛り集めてきてくれます。
・鉄ヤスリでつくった手作りのナイフや、チェーンソーの刃、カマやノコギリもいつも驚くほどの切れ味に研ぎあげてくださっています。
・いつもニコニコ、楽しそうに笑って、話を聴いて、さりげなく助けてくれる頼れる紳士です。
そんな治孝さんは、長年仲間と炭焼きをしています。町内の人に頼まれて、炭を焼くこともしばしば。今は、上矢作の特産「ふくちゃん工房」の美味しい「五平餅」を焼くための炭焼きをしています。
「炭焼き」には「広葉樹」を使います。切ってきて、割って、窯の中に立てかけます。昔は、薪や炭やキノコでたくさんの「広葉樹」を使っていましたが、今はスギ・ヒノキの山に変わっていて「広葉樹」の山が少ないです。
また、本来なら30年ほどの細い木を伐って使うのですが、炭や薪を使うことが減り、残っている「広葉樹」の森も、50年以上の太い木ばかりになってしまいました。
年をとった広葉樹林は、虫が入って枯れたり、再生も難しく針葉樹の森とは違う大きな課題となりつつあります。まっすぐなスギやヒノキと比べて広葉樹の太い木を切り倒すのは大変難しく、伐る人が限られることも課題です。
伐った後、もう生え変わらない可能性のある広葉樹の山に、どう新しい森づくりをするかという課題もあります。保水力があり、災害に強い広葉樹の森づくりは、一筋縄ではいかないけれど考えていかなくてはなりません。
「炭」「薪」「キノコ」「家具」「木工品」など、広葉樹の山を活用する里山林は、山里の貴重な「生業」として暮らしに密接に関わり、日本の農山村ならではの光景を生み出してきました。
こんな背景から、「なつかしい未来の会」では、こうした山里の技を未来に引き継ぎ、山の現状を少しずつ変化させていく小さな一歩を作り出していきたいと考えています。
「炭焼き」から、今年度は仲間をあつめて「炭窯づくり」も目指します。治孝さんやキノコ名人の三善さん、こうした80代の名人たちがいらっしゃるうちに、タスキをつないでいきましょう。
◆日程:4月13日、4月14日 8:40~15:00
◆定員:5名
◆参加費:1,000円/日(保険代、企画協力費として)
◆もちもの:帽子、軍手、長靴、マスク、汚れてよい服装、お茶
◆昼食:桜の花満開の上矢作町内のお店で一緒に食べたいと思います(別途、実費)
参加希望の方は、下記リンクよりメールにてご連絡ください。
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