梅雨の晴れ間にいそいそと
干し始めたばかりの「桑の葉茶」を
屋根の下へ出しに行く。
そして夕方近くになり、
取り込みにもどってみれば、
80半ばの代表がひとりで
干した葉をしまい込んでいる。
「今日はたしか午前中、
資金づくりのためにと
木材搬出だったはず・・・。」
ふと見れば、
そのまま干していた生葉が、
丁寧に細かく刻んであった。
「大きいままじゃ
ちっとも乾かんでのお」
相当な量があったのに、
午前の仕事の後に、
これをやってくださっていた。
確かに大きなまま干した葉は、
一向に乾いていない。
蒸した葉の方が
乾きがいいことにも驚く。
取り込みが終わると代表は、
すぐさまチェンソーをもって
広場の整備を続ける。
山里に暮らす人たちは、
驚くほどに勤勉だ。
かといってすごく
せかせかしているというわけでなく
休憩の時間は大事にする。
お天道さまの都合に合わせて、
できるときにできることを、
一つずつなるべく効率よく
やりきっていこうとする。
休むときに休み、
働くときに働いて、
その時々を大事に生きている。
こういう姿を見ながら、
同じ時間を過ごすことが、
自分にとっての学びになっている。
そして我が子にも、
こういう姿を見つめながら、
育ってほしいと思ったりする。
0コメント